毛細血管拡張性肉芽腫とは

表面がじゅくじゅくしたり、かさぶたがついた赤みが強い結節ができる病気です。
皮膚の小さな傷や細菌感染がきっかけにとなり、毛細血管が拡張・増殖してできます。
急速に大きくなりますが、痛み、かゆみはありません。毛細血管が豊富なため、こすれると簡単に血がでて止まりにくく、また、出血を何度も繰り返すことから生活に支障をきたすことがあります。妊娠中にできることもあり、女性ホルモンとの関連も考えられています。
好発部位は指、頭、顔などです。

病気の特徴

  • 皮膚の小さな傷や細菌感染がきっかけでできます。
  • 痛み、かゆみなどの症状はありません。
  • 少しの衝撃で簡単に出血します。
  • 悪性腫瘍と症状が似ているが、全く別の病気です。

生活上の注意

  • 出血しやすいので、かさぶたは取らないようにしましょう。
  • 出血しても、ガーゼやタオルで圧迫すればやがて止まるので、過度な心配はいりません。
  • 絆創膏で直に固定するとじゅくじゅくして感染しやすくなるので、ガーゼで保護しましょう。
  • 感染防止のため、入浴時には優しくあらいましょう。
  • 飲酒で血流がよくなると、出血した時に止まりにくくなります。

慢性肉芽腫の治療

炭酸ガスレーザー治療(場合によりロングパルスYAGレーザーも併用することがあります。)

症例写真

症例1

電気メス 1回

症例2 60代男性

電気メス 1回

症例3 30代男性

切除

この病気は他院で治らないとのことで受診されることの多い病気です。そのような病院でどのような治療をしているかというと大体凍結療法を行っている所が多くみられます。凍結療法は保険治療で行われますが、治療後逆に大きくなるケースもあります。当院では局所麻酔下に炭酸ガスレーザーやロングパルスYAGレーザーを用いて治療をおこなっていますので1~2回で消失します。他院で通院してもなかなか治らない方は一度ご相談ください。