粉瘤とは

体中のどこにでもでき、ドーム状に盛り上がった数mm~数cm大の良性腫瘍です。
皮膚とは一部つながっていますが、皮下組織とはつながらず、皮下に境界明瞭なしこりを触れることができます。色は皮膚色で、中央には黒い開口部がみられます。痛み、かゆみなどの症状はありません。粉瘤の中には、皮膚表面から出る角質物質が垢として詰まっていますが、外部に漏れ出ると空気に触れて悪臭を生じます。また細菌感染すると赤く腫れて、強い痛みを生じることがあります。

>日本皮膚科学会Q&Aの『粉瘤』

病気の特徴

  • 数mm~数cmの大きさになります。
  • 痛み、かゆみなどの症状はみられないが、細菌に感染すると強い痛みを生じます。
  • 良性の腫瘍であり、悪性化することはありません。

生活上の注意

  • 触っていると細菌などに感染することがありますので、触らないようにしましょう。
  • 感染したり、大きくなる前に切除することをおすすめします。

粉瘤の治療

外科的切除:切開排膿、全切除術
炎症を起こしている場合、起きていない場合とで治療法が変わります。

合併症・副作用

  • 局所麻酔によるアレルギー反応が出ることがあります
  • 細菌による炎症を起こす場合があります
  • 手術後にやや多い出血を起こす場合があります
  • 内出血を起こす場合があります
  • 皮膚切開創は、多少の傷跡が残る場合があります
  • 肥厚性瘢痕(ケロイド)になる場合があります
  • 術後テープかぶれをする場合があります
  • 縫合不全を起こす場合があります

料金表

切開排膿術直径10cm未満手術代1,920円
直径10cm以上~20cm未満手術代3,330円
直径20cm以上手術代5,940円
全切除術露出部2cm未満手術代5,010円
露出部2cm以上手術代11,040円
露出部3cm未満手術代3,870円
露出部3cm以上手術代9,720円

皮膚科で最も多い良性の腫瘍ですが当院では切除前に必ずエコーで確認して診断してからおこないますので安全に手術を受けていただけます。皮膚科専門医のいる病院でも経過観察をすすめられることもありますので、手術希望あれば一度ご相談ください。