光線治療とは
過剰な免疫反応を起こしているときステロイド外用薬などの塗り薬だけでは改善しないことがあります。光線治療とは紫外線の持つ免疫を抑える力を利用してその過剰な免疫反応を抑えて病気を治す治療です。
エキシプレックス308
ターゲット型紫外線照射装置であり波長308ナノメーターの紫外線(UVB)を照射します。TARNABに比べ高輝度で照射することが可能なため治療効果も高いと考えられています。そして照射時間も短くなり効率的に治療は可能ですが施術による紅斑、色素沈着のリスクは高くなります。
1回あたりの所要時間は数秒~数十秒であり、痛みはありませんが若干の熱さを感じることはあります。一週間に一度の割合で治療を受けていただくのが理想的ですが、ご都合に合わせてご相談ください。
保険適応
- アトピー性皮膚炎
- 乾癬・類乾癬
- 尋常性白斑
- 掌蹠膿疱症
- 菌状息肉症
- 円形脱毛症
- 慢性苔癬状
光線治療の症例紹介
尋常性乾癬
症例1
エキシマ15回照射
ドボベットフォーム
コムクロシャンプー
尋常性白斑
症例1
エキシマ102回照射
トプシムクリーム(Very strong)
症例2
エキシマ14回照射
掌蹠膿疱症
症例1
エキシマ5回照射
アンテベート軟膏(Very strong)
ドボネックス軟膏
ヒルドイドソフト軟膏
円形脱毛症
症例1
エキシマ40回照射
デルモベートスカルプローション(Strongest)
フロジン外用液
セファランチン
ターゲット型ナローバンドUVB療法(TARNAB)
TARNABは、波長が290~320nm(ナノメータ)の中波長紫外線(UVB)のうち、紅斑反応を起こしにくく、かつ治療に有効な311±2nm(ナノメータ)の波長のUVBのみを選択的に発する蛍光ランプを用いて照射する装置です。エキシライトマイクロよりもその波長の特徴から赤み、色素沈着の副作用が少なく照射することが可能で特に外用剤の効きにくい慢性痒疹、アトピー性皮膚炎などのかゆみに有効です。日本皮膚科学会の「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」では、紫外線療法はアトピー性皮膚炎に対する代替療法の一つとされています。経験的には照射した部位のかゆみが改善することが多く、また治りにくい病変への照射を継続することでステロイド外用剤の使用量が減ることも知られています。
保険適応
- アトピー性皮膚炎
- 乾癬・類乾癬
- 尋常性白斑
- 掌蹠膿疱症
- 菌状息肉症
- 円形脱毛症
- 慢性苔癬状
ターゲット型ナローバンドUVB療法(TARNAB)の症例紹介
アトピー性皮膚炎
症例1
ターナブ2回照射
症例2
エキシマ7回照射
ターナブ9回照射
症例3
ターナブ30回照射
アンテベート軟膏(Very strong)
ザイザル
症例4
ターナブ25回照射
皮膚科光線療法料金
赤外線又は紫外線療法 | 140円 (3割負担) |
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長波紫外線 または中波紫外線療法 (概ね290nm以315nm以下のもの) | 450円 (3割負担) |
中波紫外線療法 (308nm以上313nm以下に 限定したもの) | 1,020円 (3割負担) |