毛穴を治すには、毛穴が目立つ原因やトラブルの要因を知り、その対策や治療をすることが重要です。毛穴が開いてしまう原因はさまざまですが主なものには「毛穴のつまり」「皮脂の過剰分泌」「皮膚のたるみ」が挙げられます。ただし、毛穴の開きは複数の原因が重なり合って引き起こされることが多く、1つの原因を解決するだけでは改善されないこともあります。

つまり毛穴

毛穴に“角栓”がつまって栓をしたような状態を言います。角栓とは、毛穴に溜まった皮脂と剥がれ落ちた角質、毛穴に残っているメイク汚れなどが混ざって硬くなったものです。このつまりを取り除き、角質を溶かす効果を持つ施術が有効です。
〈お勧めの治療方法〉

アクアフェイシャル
ケミカルピーリング(サリチル酸マクロゴール、ペパーミント、マッサージピール(PRX-T33)
トレチノイン

開き毛穴

毛穴がぽっかりと開いて見える状態のことを言います。主な原因は、皮脂の過剰分泌です。皮脂が大量に分泌されて毛穴を開げたり、分泌された皮脂が酸化されて炎症を起こし正常なターンオーバーが阻害されて、毛穴周りの皮膚がすり鉢状に凹み、毛穴の開きを生じると考えられます。毛穴を引き締める成分としてグリシルグリシンが知られており、これを肌に導入することで毛穴を引き締める効果が期待できます。
〈お勧めの治療方法〉
イオン導入
エレクトロポレーション(ケアシスメソナJ
プラズマシャワー
トレチノイン

たるみ毛穴

加齢、紫外線などの影響が原因として挙げられます。50代後半や60代、70代で見られやすい毛穴です。コラーゲンやエラスチンなどが減少して肌の弾力が低下し、皮膚がたるんで毛穴が大きく開いてしまいます。早いうちからリフトケアをしておくことがたるみ毛穴の予防につながります。
〈お勧めの治療方法〉
ジェネシス
シルファーム
HIFU(ウルトラフォーマーIII)
水光注射
イントラダーマルインジェクター(U225)
PRP
ショッピングリフト
VOVリフト

その他

・産毛毛穴
産毛によって毛穴が黒く目立っている状態です。太い産毛が生えやすい頬や小鼻のきわ、眉間や顎などでよく見られます。産毛毛穴を改善するためには、産毛の脱毛が有効です。
〈お勧めの治療方法〉
レーザー脱毛
・メラニン毛穴
色素沈着によって毛穴の周りが黒ずんでいる状態です。クレンジングや洗顔で肌を擦って摩擦を与えたり、紫外線の影響でメラニン色素が過剰につくられたりすることが原因となります。角栓を取り除いても黒ずみが目立つ場合は、メラニン毛穴の可能性もあります。色素沈着に対する治療が有効です。
〈お勧めの治療方法〉
イオン導入
エレクトロポレーション
レーザートーニング
ハイドロキノン
トレチノイン
・乾燥毛穴
肌の乾燥が原因です。保湿不足により目に見える肌の一番外側の部分にあたる角質層の水分が不足し、キメが乱れることで毛穴が目立つようになります。皮膚に潤いをもたらす治療が有効です。
〈お勧めの治療方法〉
水光注射
・クレーター毛穴
ニキビなどさまざまな要因で皮膚組織が損傷し肌が凹んでしまっている状態です。多くは、ニキビなどの強い炎症で周辺の組織が破壊されてしまうことで生じます。皮膚の再生を促すレーザーやRF(高周波)治療が有効です。またクレーター毛穴を予防するためには正しいニキビケアも一緒におこなうことも重要です。
〈お勧めの治療方法〉
シルファーム
イノジェクター
炭酸ガスフラクショナルレーザー(CO2RE)

症例

症例1 毛穴 40代女性

フラクショナル5回

症例2 毛穴 20代女性

アクアフェイシャル1回

症例3

フラクショナル5回

毛穴の開きとは、過剰な皮脂分泌・老化・汚れの蓄積など、さまざまな理由によって毛穴が開いてしまう状態を指します。原因は人によって異なり、それに伴い適切なケア方法や治療も変わってきます。毛穴の開きの原因をしっかりと見極め、自身に合う適切なケアや治療を取り入れることが重要です。