PRP(Platelet Rich Plasma:自己多血小板血漿)療法とは
自分の血液から血小板成分を濃縮したものに当院独自の配合比率で成長因子(b-FGF)を添加したものを直接皮膚に注入することであらゆる部位のシワ、クマ、凹み、薄毛などを改善させることができる新しい若返り治療です。bFGFを使用すると効果が出やすいメリットがありますが、効果が出すぎて期待以上に膨らんでしまったということが起こる可能性があるデメリットがあります。特にbFGFが使用されるようになった初期には至適濃度が決まっていなかったため、膨らみすぎてしまう副作用が起こることがありました。現在では、bFGFを適切な濃度で使用したときの膨らみ過ぎの合併症が起こる可能性は1%未満ということが分かっています。当院でもさまざまな文献のプロトコルを参照してより安全な配合、方法でおこなっております。
血小板から出現するさまざまな成長因子が、ヒアルロン酸やコラーゲンの産生を促し、肌の若返りを起こします。適切な濃度の血小板をいかに採取するかが効果的な治療を行う鍵となりますが、最適な濃度に調整したPRPを最適な注入方法で施術します
気になる部位に医師が手打ちで注入します。
PRPの作成手順
当院では京セラのCondensia®(コンデンシア:PRP調製キット)を用いて作製しています。
Condensia®についてはこちら
- 採血
患者様ご自身の血液を20ml採取します。 - 遠心分離
1回目の遠心分離で赤血球成分を取り除いた血漿を取り出します。
2回目の遠心分離で取り出した血漿をPRP(血小板の多い血漿層)とPPP(血小板の少ない血漿層)に分離します。 - 分離したPRPとPPPからPRPのみを取り出します。
- 採取したPRPを当院独自の配合比率で成長因子(b-FGF)を添加します。
※ 患者様の症状により医師の判断で成長因子(b-FGF)を添加しないこともあります。 - 注入直前に塩化カルシウムでPRPを活性化して気になる部位に注入します。注入には痛み・内出血・腫れを軽減するため34ゲージの極細針を使用しています。
※患者様の症状により医師の判断で塩化カルシウムを使用しないこともあります。
なぜ血小板で若返るの?
血小板には多様な成長因子が存在し、けがをした時などに、壊れた血管や細胞を治す役割を持っています。
これらの成長因子には細胞を元気にして若返らせる成分が含まれています。この力を利用して弱った細胞(シワやタルミ、薄毛の原因)に刺激を与えて肌に若返り効果が期待できます。
血小板に含まれる成長因子
PDGF | 線維芽細胞に作用して血管壁のコラーゲン産生、基質のリモデリングを行う |
TGF-β | 細胞外基質の増殖を促す |
EGF | 血管新生の促進・皮膚上皮細胞の分裂・創傷治療の促進 |
VEGF | 血管内皮細胞の増殖や血管壁の修復 |
FGH | 組織の再生 |
こんな方にオススメです
- 肌の質感改善、自然な若返りをしたい
- 薄毛が気になる
- 額のシワが気になる
- 目の下のちりめんジワや小ジワ、タルミが気になる
- 頬のタルミ、ゴルゴラインが目立つ
- ほうれい線が気になる
- 口まわりのシワ、タルミが気になる
- 首のシワが気になる
- 手の甲のシワが気になる
治療の流れ
- 受診時
1.洗顔・写真撮影
2.診察
3.説明・同意書記入・ご予約 - 予約当日
1.13時半ご自宅にて麻酔クリーム(別途1,100円)を塗布し、予約時間(14時)に来院
2.採血しPRP作成(20~30分程度)
3.医師による施術
4.術後の写真を撮影し終了です
施術後の注意点
- 治療当日の化粧はしないでください。翌日から可能です。
- 治療当日は激しい運動、サウナ、入浴を避け、飲酒もお控え下さい。
- 効果は1ヶ月頃から徐々に出現してきます。
症例紹介
症例1
70代女性 全顔 PRP3cc注入
症例2
50代男性 目の下 法令線 PRP3cc注入
症例3
50代女性 目の下 PRP3cc注入
- 浮腫
- 痛み
- 内出血
- 痛み
- 内出血
- 皮下のしこり
- アレルギー反応
- 異常増殖(1%未満)
PRPによるハンドベイン治療とは
ハンドベインとは手の甲の血管が浮き出て目立っている状態のことをいいます。基本的には病気ではありませんが、生活の中で人の目に触れる機会が多いため、人の目線が気になるという理由で治療を希望される方が多いです。
ハンドベイン治療とは、手や腕の美容的に問題となる浮き出た血管を目立たなくし、手元を美しく若返らせる治療です。当院では自己血液から抽出した成長因子(PRP)を手の甲全体にダイレクトに注入することで皮膚そのものを修復・再生します。
PRPを注入した手はコラーゲンやエラスチンといった皮膚組織が半年ほどかけてゆっくりと再生し、手がふっくらすることで細い血管が目立たなくなります。
こんな方にオススメです
- 手の血管が気になって人前で手を出すのが嫌な方
- 手の血管が目立つせいで老けて見える
- 家族や友人に手の血管を指摘された
治療の流れ
受診時
- 写真撮影
- 診察
- 説明・同意書の記入
ご予約当日
- 予約時間に来院(希望の方は麻酔クリームを塗布し来院)
- 採血後、PRP作成(20〜30分)
- 医師による施術
注入にはマジックニードルという先の丸い針(鈍針)を使用しています。それにより組織損傷を抑え、注入時の痛みを軽減できます。またご希望の方は痛みの緩和のため麻酔クリーム(1本1,100円)も使用可能です。 - 施術後の写真を撮影し終了となります。
施術後の注意点
- 治療当日は激しい運動、サウナ、入浴を避け、飲酒もお控え下さい
- 効果は1ヶ月頃から徐々に出現してきます。
ハンドベイン治療の症例
症例1 50代女性 手背 PRP4cc注入
治療前
治療直後
治療後約1カ月
- 浮腫
- 痛み
- 内出血
- 皮下のしこり
- アレルギー反応
- 異常増殖(1%未満)
PRPによる毛髪治療とは
PRPを直接頭皮に注入する治療です。PRPを被髪部に局所投与することによって毛のもとになる細胞の死(アポトーシス)を防ぎ、毛包とその周囲に直接働きかけ、休止期にある毛包は成長期に入り、成長期にある毛包はその期間が維持されて、毛髪の成長が促進されていくものと考えられており、世界中で多くの研究者がPRP治療の有効性を報告しています。
施術の流れ
受診時
- 写真撮影
- 診察
- 説明・同意書の記入
ご予約当日
- ご自宅にて麻酔クリーム(1本 1,100円)を塗布し、予約時間に来院
- 採血後、PRP作成(20分〜30分程度)
- ヘアメディックにて頭皮のケアを行います
- 看護師による施術
頭皮の気になる部位を中心にまんべんなくメソガンを使って注入を行います。 - 施術後の写真を撮影し終了となります。
施術間隔
通常は3ヶ月に1度です。2回目の効果を確認してその後は3~6ヶ月の間隔をあけて治療の継続をおすすめしています。ある程度良好な状態になった後は6ヶ月に1回の施術をされていくことで効果は持続されていきます。
施術後の注意点
- 治療当日の洗髪はしないでください。
- 治療当日は激しい運動、サウナ、入浴を避け、飲酒もお控え下さい。
- 治療前後の1週間はヘアカラー、パーマの施術はお控え下さい。
- 頭皮への外用剤は翌日から可能です。
- 浮腫
- 痛み
- 内出血
- 皮下のしこり
- アレルギー反応
- 効果不良
PRP(自己多血小板血漿)療法の料金
1キッド | 88,000円(税込) |
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2キッド以降 | 66,000円(税込) |
注入後、一過性に赤みや内出血がでる場合がありますが、赤みは大抵の場合1~2日程度、内出血は5~7日程度で消失いたします。施術後は2週間から2ヶ月をかけて徐々に肌の張りが出てきて、小ジワが改善していきます。
PRP+HIFU | 132,000円 |
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PRP+シルファーム | 143,000円 |
PRP +ヴィーナス注射4回 +アクセントプライム4回 | 154,000円 |
当院のPRPの治療は2011年の開院時から200~300例/年の豊富な経験があります。ご自身の血液が注入液の原料となる治療ですのでアレルギーや副作用等の心配はほぼありません。またFGFを最適な量で添加することにより更に効果的に治療が可能となりました。ヒアルロン酸注入では4~6ヶ月で効果は減少し、しこりや血管閉塞などのリスクが認められるのに対して、PRPは注入されると自己組織(脂肪やコラーゲン)に置き換わり、維持されていくので、1年以上、部位によってはそれ以上、自然な結果で効果が持続します(個人差はあります)。おかげさまで口コミ、リピーターの多い施術となっています。お気軽にご相談ください。